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weekly post·第 5 号 / 2026-W25 / 2026-06-15 〜 2026-06-19

ドル円161円超え維持、円上昇圧力が高まる転機の週

クロス円は軟調、来週PCE・GDP発表で変局の可能性

公開 2026-06-22·read 4 min

今週のサマリー

6月15日〜19日の週間を通じて、ドル円は160.36円(始値)から161.31円(終値)へ、約0.96円の円安進行となりました。週間の高値は161.41円と、市場では161円72銭(参考値)の高値圏が意識されている状況です。一方、クロス円はユーロ円で−0.76円、ポンド円で−1.55円と軟調に推移し、豪ドル円も−0.28円と小幅安となるなど、円全体に上昇圧力が高まり始めた兆候が見られています。

前週レビュー

### ドル円の動き ドル円は週初160円台前半からスタートし、週を通じて緩やかな円安方向へ移動。終盤には161円30銭を超える水準に達しました。ただし、参考値の高値圏(161円72銭)に対してはまだ若干の上値余地がある一方で、市場では円買いの動きが次第に増してくる段階に入りつつあります。

### 背景 米FRBが中立スタンスを保つ一方で、日銀はタカ派寄りのスタンスを継続。金融市場では、日米金利差を背景にした円安圧力と、経済減速懸念による円買い圧力が綱引き状態になり始めています。

クロス円の動き

### ユーロ円 185.85円(始値)→ 185.08円(終値)、週間 −0.76円。高値186.28円、安値184.78円の範囲で推移。欧州金利の動向より、全体的な円強化の流れに組み込まれた形です。

### ポンド円 215.08円(始値)→ 213.53円(終値)、週間 −1.55円でクロス円の中で最も売られました。高値215.47円から安値213.13円まで約2円32銭の下げ幅。英BOEの中立スタンスも対抗力になっていない状況です。

### 豪ドル円 113.38円(始値)→ 113.10円(終値)、週間 −0.28円。高値113.41円、安値112.69円の限定的な値幅。比較的安定していますが、下値へのプレッシャーは存在しています。

総合評価: クロス円の全面安は、ドル単体の買いというより、円全体が買われる局面を示唆しています。

来週の展望

### 重要イベント 6月25日に米国コアPCE物価指数(月次)と米国GDPの最終値が発表されます。特にコアPCE(食品・エネルギー除く消費者物価)は、FRBが最重視するインフレ指標であり、金利据え置きの継続可否を判断する素材になります。

### シナリオ - 強めの数字: ドル買い継続の可能性。ドル円は161円台後半への上値トライもあり得ます - 弱めの数字: 米経済減速懸念から円買いが加速。160円台前半への調整局面入りも視野

現在、市場では調整局面も視野に入り始めた段階(参考見立てより)であり、来週の指標発表が「転換点」になるリスクが高いです。

中央銀行スタンス

### 日銀:タカ派寄り 金利引き上げの継続意思が明確で、円買い圧力の源泉となっています。ただし、急激な円上昇に対する警戒感も存在し、過度な変動は抑制する姿勢が伺えます。

### 米FRB:中立 インフレ指標と経済指標のバランスを見ながら慎重に判断。据え置き継続が有力ですが、来週のPCE・GDPにより立場が動く可能性があります。

### 英BOE:中立 ポンド円の弱さは、ボリューム調整的な色合いが強いと考えられます。

結論: 米FRBの「判断待機」状態が続いており、指標待ちの相場が継続する見通しです。

経理アクションの目安

### 輸出企業向け ドル円が161円台で高止まりしている現在、売上の一部をロック(先物・オプション等の手当て)するベストタイミングを迎えているとも言えます。来週の指標発表で下調整局面が強まる可能性があるため、スポット利率が低下する前に実行を検討すべき段階です。

### 輸入企業向け ドル円が調整される可能性が高まっているため、焦って外貨決済を急ぐ必要は限定的です。来週以降、160円台への下落局面が出現するまで、様子見を維持する方が有利な価格待機になる可能性が高いです。特に、PCE・GDP発表後の値動きを見てから判断する柔軟性が重要です。

### 全社的な留意点 来週の米国経済指標により、為替相場が大きく動く可能性があります。社内の決済権限者、財務部門との情報連携を密にし、対応体制を準備しておくことを推奨します。

tagsUSD/JPYEUR/JPYGBP/JPYAUD/JPYクロス円日銀米FRB輸出企業輸入企業為替ヘッジPCEGDP円相場