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weekly post·第 10 号 / 2026-W30 / 2026-07-20 〜 2026-07-24

ドル円163円台へ上昇、来週FOMC控え調整局面へ

米金利動向と日銀タカ派姿勢が綱引き

公開 2026-07-27·read 4 min

今週のサマリー

2026年7月20日~24日の一週間、USD/JPYは162.51円から163.85円へと上昇し、週間ベースで1.35円のドル高となりました。クロス円全体では米ドル主導で円安が進行した一方、ポンド円の値動きが限定的(+0.05円)であるなど、通貨ペアごとの強弱分化が顕著でした。

日銀のタカ派姿勢が継続する中、米FRBは比較的中立的なスタンスを保っており、短期的には163円前後でのもち合い場面が続く見通しです。

前週レビュー

ドル円の上昇要因: - 米国の堅調な経済指標を背景とした買い再開 - 日銀による金融引き締めムード(タカ派寄り)との金利差拡大意識 - テクニカル的には162.50円の支持帯を上抜けし、163円台への伸びが加速

上値の限定要因: - 来週29日のFOMC決定会合を控え、利上げ期待の一巡感 - 円買い戻しの短期需要が現れ、163.87円の高値で抑制された

クロス円の動き

| 通貨ペア | 始値 | 終値 | 週間変化 | 特徴 | |---------|------|------|---------|------| | USD/JPY | 162.51 | 163.85 | +1.35円 | 米ドル主導で上昇 | | EUR/JPY | 185.50 | 186.34 | +0.85円 | ユーロも堅調、ECB動向注視 | | GBP/JPY | 218.27 | 218.32 | +0.05円 | 値動き最小、英BOEの中立姿勢を反映 | | AUD/JPY | 113.74 | 114.43 | +0.69円 | リスク選好の一角、米ドル連動 |

ドル円の上昇が最も顕著で、オーストラリアドルも追随。一方、ポンド円は英BOEの中立的なスタンスと米英金利差の縮小懸念から伸び悩みました。

来週の展望

重要予定(2026年7月29日~30日): - 7月29日: 米連邦公開市場委員会(FOMC)決定・声明、パウエルFRB議長会見 - 7月30日: 英中央銀行(BOE)金融政策報告書・声明発表

市場の関心ポイント:

米FRBは現在「中立」スタンスとされていますが、決定内容次第でドル円の方向が定まります。 - *引き締め継続示唆*:163円台から164円への上抜けの可能性 - *据え置き・緩和シグナル*:162円割れまで後退する懸念

英BOEの金融政策報告は、ポンド円およびEUR/GBPなど関連ペアに波及効果が想定されます。日本時間7月29日午前中のFOMC発表と、翌30日早朝のBOE発表で相場が大きく変動する可能性があります。

中央銀行スタンス

日銀(タカ派寄り) → 円買い圧力 - 金融引き締めの継続で円買い需要を下支え - ただし急激な円高は自国輸出産業に悪影響のため、過度な介入は限定的

米FRB(中立) → 様子見姿勢 - 来週の決定会合で初めてスタンスが明確化される見通し - インフレ動向と雇用統計のバランスを睨んだ微調整が予想される

英BOE(中立) → ポンド買い材料に乏しい - 金融政策報告では現状の据え置きが想定される - ポンド円は当面、米ドル動向に左右される可能性が高い

経理アクションの目安

輸出企業(外貨受け取り側)の視点: - 現在の163.85円は「売却検討水準」として機能している可能性があります - 来週FOMC後に164円を超える場合は、段階的な売却・両替タイミングとして活用可能 - 短期調整局面では無理に売却せず、方向性確認後の対応がリスク管理上有効

輸入企業(外貨支払い側)の視点: - 163円台での支払いは当面「割高」な水準です - FOMC後に米国が緩和シグナルを示す場合、162円割れも視野に。焦らずポジション構築 - 来週29日~30日の中央銀行イベント通過後の相場安定を待つ戦略が有効

共通事項: 来週29日のFOMC発表は相場が大きく変動する可能性があります。事前にリスク許容度を確認し、急激な値動きに対応できる態勢を整えておくことをお勧めします。

tagsUSD/JPYEUR/JPYGBP/JPYAUD/JPYFOMC為替相場ドル円クロス円輸出企業輸入企業中央銀行金融政策