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weekly post·第 15 号 / 2026-W35 / 2026-08-24 〜 2026-08-28

ドル円160円突破、円売り圧力が継続|来週雇用統計が焦点

米ドル堅調、調整リスクも視野に

公開 2026-08-31·read 4 min

今週のサマリー

2026年8月24日〜28日の週間では、USD/JPYが159.1円から160.12円へと約1円上昇し、160円の心理的抵抗線を突破する展開となりました。ドルの買い優位が継続し、特に週半ばから後半にかけて上値を伸ばす動きが見られています。

一方、クロス円ではEUR/JPYとGBP/JPYが小幅な下落となった一方で、AUD/JPYは113.76円から114.67円への上昇(+0.91円)を記録し、オーストラリアドルの堅さを示しました。全体としてはドルの個別の強さが前面に出た一週間となったと言えます。

前週レビュー

USD/JPY:実質的な上昇局面

USD/JPYの週間上昇幅は+1.02円で、日足で見ると堅調な値動きが続いています。160円近傍での動きは、過去数ヶ月の値幅を踏まえると重要な水準です。日銀がタカ派的なスタンスを保つ中でも、ドル買いの力が勝る構図が継続しており、市場参加者がドルの相対的な強さを評価していることが伺えます。

クロス円全体:ドル単体の上昇色が強い

ユーロと英ポンドが小幅下落(EUR/JPY -0.11円、GBP/JPY -0.14円)しているのに対し、AUD/JPYは上昇しています。これは、単なる円売りというより「ドルの独歩高」の色合いが強いことを示唆しており、ドル以外の通貨の堅さにはばらつきがある状況です。

クロス円の動き

EUR/JPY(ユーロ円):小幅下落で様子見モード

185.57円→185.46円という限定的な下落に留まっており、大きな変動がない状況です。欧州経済の不確実性が続く中でも、ユーロが極端な売られ方をしていない点は注目です。

GBP/JPY(ポンド円):底堅さを保つ

216.87円から216.72円への下落で、値幅が小さくなっています。英中銀(BOE)が中立的なスタンスを保っており、来週のベイリー総裁発言が相場を左右する可能性があります。

AUD/JPY(豪ドル円):唯一の上昇者

113.76円から114.67円への+0.91円上昇は、ドル/円の上昇と並行しています。オーストラリアの経済指標や商品価格との連動性を確認しつつ、豪ドル独自の買い需要を検討する余地があります。

来週の展望

重要イベント控える

来週は米国の重要経済指標が集中しています:

- 9月1日(月): 米ISM製造業PMI(景気先行指標) - 9月4日(木): 米ADP雇用統計、失業率、平均時給(月次)、非農業雇用変化数 - 同日: 英BOEベイリー総裁発言

この中でも9月4日の米雇用統計(非農業雇用変化数・失業率)は、FRBの金利判断に直結する重要データです。市場予想を上回る雇用創出があればドル支援、下回れば金利引き下げ観測でドル売りという構図が想定されます。

短期調整の可能性

既出の「今週の見立て」に「調整の可能性も併存」とある通り、160円付近での利益確定売りや技術的リバウンドの動きも意識する必要があります。

中央銀行スタンス

日銀:タカ派寄り

日銀がタカ派的なスタンスを継続している中でも、ドル/円が上昇している点は、米ドルそのものの強さが日本の金利上昇見通しを上回る価値を持つ市場評価を示しています。

米FRB:中立

FRBは現在、引き締め終了から緩和局面への過渡期にあります。来週の雇用統計が9月の金利判断を左右する重要な判断材料となる見通しです。

英BOE:中立

BOEも様子見姿勢を保っており、ベイリー総裁の発言内容が注視されます。英国内のインフレ動向と金融政策の今後の方向性について市場が手がかりを求めています。

経理アクションの目安

輸出企業(外貨受取側)向け

- ドル/円が160円を超える水準での売却機会が現れている段階です - 来週の米雇用統計で上下にぶれる可能性があるため、大型決済の前に情報収集を優先推奨 - ユーロやポンドについては、直近の下値が堅い状況を踏まえ、極端な戻り売りではなく段階的なヘッジを検討する余地あり

輸入企業(外貨支払い側)向け

- ドル/円160円超での仕入決済は割高感がある可能性を勘案 - 来週の米雇用統計を経た後の方が、相場のトレンドが明確化する見込み - 現在のドル買い優位が一服する可能性も想定し、決済時期の柔軟性を保つ - クロス円では豪ドルが比較的堅調であるため、多通貨での支払い検討の参考に

共通事項

- 160円~161円ゾーンは短期的に重要な水準。この上下での動きが来週以降のトレンド形成に影響する可能性 - 中央銀行スタンスはいずれも「静観的」であり、市場は経済データに敏感に反応する環境が継続すると想定される

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