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weekly post·第 20 号 / 2026-W40 / 2026-09-28 〜 2026-10-02

ドル円は158円手前で踏みとどまる─来週BOJ・FOMC議事録で一気呵成か

円買い圧力と金利差の綱引き、判断材料待ちの一週

公開 2026-10-05·read 4 min

今週のサマリー

9月28日〜10月2日の週間を振り返ると、ドル円は157.38円(始値)から157.87円(終値)へ約0.5円の上昇に留まりました。158円を超える上昇も期待された場面がありましたが、高値158.09円で伸び悩み、買い手の力強さに欠ける局面が続きました。

背景には、米国の金利水準は相対的に高いものの、日本銀行のタカ派姿勢への警戒感から円買い圧力が相殺される構図があります。この綱引き状態のなか、マーケットは来週の重要発表(日銀副総裁講演・FOMC議事録)を待つ「判断待ち」のムードが支配的でした。

前週レビュー

ドル円の値幅 - 始値:157.38円 - 終値:157.87円 - 週間変化:+0.48円(0.31%) - 週間高値:158.09円 - 週間安値:157.28円

四半期末(9月末)を控えた調整局面のなか、ドル円は堅調さを保ちましたが、上値の重さが目立ちました。金利差による下支え効果と円買いの均衡が続く典型的な「膠着相場」の形状です。

為替市場全体の背景 - 米FRBの政策金利は高止まり(3.50〜3.75%程度) - 日銀は段階的な金利引き上げを示唆するタカ派スタンス - リスク回避ムード下での円買い需要も継続

これらの要因が複合的に作用し、方向感の定まりにくい週となりました。

クロス円の動き

ドル円が小幅上昇の一方、他の通貨のクロス円は混在する動きを見せました。

ユーロ円(EUR/JPY) - 始値:178.96円 → 終値:177.63円 - 週間変化:-1.34円(-0.75%) - ユーロ圏経済への不確実性を受け、相応の売られ方

ポンド円(GBP/JPY) - 始値:208.61円 → 終値:209.01円 - 週間変化:+0.40円(+0.19%) - 小幅ながら買われる動き、英国金利への買い評価の可能性

豪ドル円(AUD/JPY) - 始値:110.44円 → 終値:109.81円 - 週間変化:-0.63円(-0.57%) - リスク資産としての売られ圧力が優位

解釈 ドル円は底堅いものの、リスク資産通貨(豪ドル、ユーロ)の弱さが目立ちました。これは世界的な経済減速懸念や金融引き締め継続への警戒を反映しています。

来週の展望

来週は 決定的な情報開示 が予定されており、マーケットの方向転換を促すターニングポイントになる可能性が高まります。

主な予定

1. 10月6日(月):日銀副総裁(上田総裁の予定もあり)スピーチ - 日銀のタカ派姿勢がどの程度の強度か、さらなる利上げペースの思考が伝わる可能性 - 発表内容次第で円買いが加速する要因

2. 10月7日(火):米FOMC政策決定会議の議事録公開 - 前回会議での金融政策判断の詳細と、委員の利下げ観まで明らかに - ドル円の上値制限要因となるか、それとも追加利下げ見送りを再確認するか

想定シナリオ - 日銀の利上げシグナルが強まれば:円買い加速 → ドル円は156円台へ - FRBが利下げ抑制の姿勢を強調すれば:ドル買い → 158円半ばへ - 両発表が相反する場合:変動幅の拡大(レンジ拡大)の可能性

中央銀行スタンス

日本銀行(日銀):タカ派寄り - 段階的な金利引き上げを実施中(現在 0.5% 程度まで進行) - インフレ継続と円安進行への警戒から、さらなる引き上げ可能性を示唆 - この姿勢は円買い圧力の源泉となり、ドル円の上値を抑制する主要因

米連邦準備制度(FRB):中立 - 利下げサイクルに慎重なスタンスで、政策金利の据え置きを継続 - インフレ鈍化を確認しつつも、過度な緩和を回避する姿勢 - ドル支援要因だが、急激な引き下げ期待がないため上値は限定的

イングランド銀行(BOE):中立 - ポンド圏経済の緩やかな回復を背景に、現水準での利率維持が基本方針 - ポンド円を下支えする要因だが、大きな変動をもたらす要因ではない

まとめ 日銀のタカ派姿勢と米FRBの中立スタンスの温度差が、ドル円の方向性を左右する構造。来週の発表次第で、この均衡が大きく傾く可能性が高い。

経理アクションの目安

輸出企業(外貨受け取り側)向けのポイント - 現状ドル円157〜158円の範囲が続いているため、売却レートは相対的に円安水準 - 来週の日銀発表で円が買われるリスク(155円台への下落の可能性)を視野に、売却タイミングの前倒しを検討する価値あり - 豪ドルやユーロも軟調なため、これらの通貨建て売上の確保にも慎重な対応が求められる

輸入企業(外貨支払い側)向けのポイント - ドル円157〜158円で推移している現状は、ドル買いポジション(先払い)の取得に不利な水準 - 来週の日銀発表で円が大きく買われ、155円台へ下落するシナリオを想定し、支払い予定日の引き延ばしを検討する余地あり - 月次決算予定がある場合は、来週の相場動向を見てから月末の外貨決済額を確定する戦略も有効

全社共通の留意点 - 10月6日・7日の発表前後で変動幅が通常の2倍〜3倍に拡大する可能性 - 連休を挟まないため、金曜夜(米国時間)の議事録公開は日本時間土曜早朝となることに留意 - グループ内の海外拠点との資金移動予定がある場合は、来週前半の相場を確認してから実行する推奨

tagsUSD/JPYEUR/JPYGBP/JPYAUD/JPY日銀タカ派金利差輸出企業輸入企業為替ヘッジFOMCBOJ